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第1回予備調査の調査概要

調査のねらい

1. GSSのこれまでの全質問項目の中から、取り上げられた頻度が高く、近年用いられ、かつ日本で使用可能と考えられる項目を選定した。
2. 日本における近年の各種の世論調査などから、関心が高く、必要と思われる項目を追加した。
3. 調査票は、回答者の属性・職業生活を問う部分と回答者の行動や意識を問う部分に分け、前者を調査員による面接、後者を留置による自記式として、二つの方法を併用した。
4. 留置に関しては、A票とB票の2種類を作成した。両者は、選択肢の用語や数などが一部異なり、A票には、GSSと互換性をもつ選択肢を設定した。
5. 調査地域は、全国調査への手掛かりとして、首都圏と大阪の2地区を選定した。首都圏では、農業地域を加えた特性の異なる5つの地域を設定した。
6. 性別・年代別の回収率、回答分布を検討するために、各地点において各年代の男女を抽出した。

サンプリング
[首都圏]
首都圏50km圏内で、工業地域、商業地域、農業地域、住宅地域(一般)、住宅地域(団地)を層化、各地域4地点を抽出、計20地点。
各地点において、20歳代から60歳代の各年代の男性1名、女性1名を抽出。正規対象200名、予備対象400名。

[大阪府]
大阪府下全域(岬町を除く)。層化2段抽出 、計20地点。
各地点において、20歳代から60歳代の各年代の男性1名、女性1名を抽出。
正規対象200名、予備対象400名

2種類の留置調査票の使い分け
各対象者に対して、面接調査と留置調査の両方を行うが、留置調査票は、A票またはB票をランダムに割り振った。

留置調査と面接調査の実施順序
留置調査と面接調査のどちらを先に実施するかについても、ランダムに割り振った。

回収率
第1回予備調査は1999年3月上旬から下旬にかけて、首都圏と大阪府下で実施した。

首都圏 アタック数 380ケース
うち転居・住所不明が17ケース
有効回収数 159ケース
回収率 43.8%(転居、住所不明を除く)

大阪府 アタック数 374ケース
うち転居・住所不明が25ケース
有効回収数 151ケース
回収率 43.3%(転居、住所不明を除く)

 

面接調査と留置調査の実施順序

単位:ケース数(%)
面接→留置 留置→面接
182(58.7) 128(41.3)

 

二種類の留置調査票の実施状況

単位:ケース数(%)
  首都圏 大阪府
一般住宅 団地 商業地域 工業地域 農村地域
留置A票 17
(11.6)
14
(9.5)
14
(9.5)
15
(10.2)
14
(9.5)
73
(49.7)
147
(47.4)
留置B票 18
(11.0)
18
(11.0)
16
(9.8)
14
(8.6)
19
(11.7)
78
(47.9)
163
(52.6)
35
(11.3)
32
(10.3)
30
(9.7)
29
(9.4)
33
(10.6)
151
(48.7)
310
(100.0)

 

回答者の性別・年齢別分布

単位:ケース数(%)
  20代 30代 40代 50代 60代
男性 25(16.6) 29(19.2) 32(21.2) 29(18.5) 37(24.5) 151(48.7)
女性 33(20.8) 29(18.2) 28(17.2) 32(21.4) 35(22.0) 159(51.3)
58(18.7) 58(18.7) 60(19.4) 61(19.7) 72(23.2) 310(100.0)
 
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